宴もたけなわ

思い立ったら書きます。

SWAN SONGプレイしたので

感想というか、考えながらその瞬間の思いつきを文字にした何かです。

 

 

 

まずはこのゲームで一番好きなシーンで、タノさん!

 

俺は言葉を待つひばりんに、言った。

 

いつからだったかわからない。ずっとそう思っていたことだ。せめて、伝えるだけでもしておきたかった。思いというのはきっと誰かに伝えるためにあって、そしてそれ以外の何の意味も求めないものが一番純粋でキレイなものだと思うからだ。

 

願いが叶うことがなくても、きっとこの場面で俺がそう言ったという事実が、普通の言葉でも特別な意味を付け加えてくれるだろう。

 

いまこれから迎える瞬間を思うと、胸が躍った。きっとこの至福の刹那に全てを捧げるためだけに、俺はこの苦しい地獄のような世界を生き抜いて来たんだ。そう考えれば、何もかも肯定できそうな気がするんだ。

 

 

もうね、タノさんかっこよすぎるでしょ!

ほんとに人間か!?

 

タノさんは途中で裏切ったり、実は腹黒いやつなのかと思ったけどそんなことなかったですね。

クワガタとの対比がすごいというより、むしろタノさんがこんなだから側にいたクワガタがあそこまで自分を追い詰めてしまったんじゃないかな・・・

 

 

続いてひばりちゃん!

 

序盤のシーンで

 

「ダイエット!そんなの、もうどうだっていいのよ。あたしな気が付いたの、ダイエットなんかバカバカしいわ。人生って悔いを残しちゃいけないんだよ。だから、お腹一杯好きなものを食べることにした!

明日が見えないこんな時だからこそ、瞬間瞬間を、もっと楽しんでいかないとだよ」

 

とか、佐々木柚香へ思いを寄せるクワガタに対して

 

「私はいつだって弱い者の見方だよ」

 

って言うシーンがあったけど、最後には学校の人たちを説得しに戻ったり、この子はほんっと~に最初から最後までブレなくて、自分の感情に正直で、すごく良い子でしたね。

タナさんとのセクロスシーンの後にタノさんが「ひばり~ん」って呼ぶと「なんじゃらほい」って応えるシーンかわゆすですね。

 

殺伐としたシーンがおおいこのお話の中で数少ないまったりしたシーン。

その中でもなんじゃらほいは一番好きです。

 

この二人ならきっとツライことだって共有して乗り越えていけるだろう、学校を出るはめになったけど、これで良かったんだって思えました。

タノさんとひばりんはこのめちゃめちゃに壊れてしまった世界に残された良心やで!

 

ほんと、まさかクワガタが追ってきてタナさんが無惨に殺されるとは思いもしなかったですよ・・・

 

 

柿崎医師

 

「しかし、いまのきみは、あの素晴らしいピアノを捨ててしまったのだと言う。なんだか、私の感動自体が馬鹿馬鹿しいものだったような気がするよ。あれは勘違いだったのだろうか」

 

このシーンで、なんでツカちゃんは柿崎医師に事故で右手の握力がほとんどないけど、それでもピアノは続けているんだって事情を説明しなかったんだろう?

普通に考えたらそれでもピアノを続けてるツカちゃんの現状は褒められるか同情されるかはされても避難されることはないよね?

 

 

この中盤のシーンだけだと疑問しか浮かばなかったのだけど、後半に出てくるツカちゃんの父親の話しや、怪我をしてしまいどうあっても昔のように超絶的なピアノが弾けるようにはならないだろうとわかっていても、今でもピアノを弾いている理由に関係があるのかな?

そんな後半でわかってくる要素を足して、僕なりに考えてみた。

 

昔のツカちゃんは他人の為、音楽に奉仕する為にピアノを弾いていた。そんな外へ対する意識に、ドイツでの医学研究が思い通りにいかず自暴自棄になっていた柿崎医師は鼓舞された。だけど、今の自分は昔の自分や諦める心に負けたくないからピアノを弾いている。理由はどうあれ、今の自分は自分自身の内側に向けてピアノを弾いているのであって、他人に何かを残すものではないから・・・ということなのかな?

 

それでも、この後柿崎医師はそんな思いを抱いたまま殺されてしまうし、ツカちゃんは事情を説明するべきだったと思うんだよなあ・・・

 

 

 

そんな尼子司ことツカちゃんのセリフで印象に残ってるのを上げると

 

 

このままピアノなんか続けていたって、僕の一生はただ無駄な努力を積み重ねるだけのもので、なす事もなく死んでしまうのかもしれませんが僕はそれでもいいと思っています。もし多くの人が、生きていることの意味は幸福なのだと考えているのだとすれば、僕は、そういう普通のあり方とは随分離れてしまっているのでしょう

 

 

でも、幸福ってなんなんだろう。

少し考えてみて、今思いつく幸福の定義って、何かを成し遂げたり、手に入れたり、そんな時に起こる「自分の感情が正の方向に大きく触れること」が幸福なのかなと。

僕にとっては、例えば美味しいものを食べた瞬間から、その感覚が消えるまでの間も幸福のうちに入るかな。

 

 

 

 

どうしたらいいんだろう。何もかもが無意味だって、どうしようもなく虚しいんだって、そんな感じがたくさん溢れて、どうしても止まらないんです。

こんな世界に私は生き残ってしまって、みんなが大事にしていた貴重な生命を、私なんかが無事のまま持たされて、だから大事に生きていかなくちゃいけないって、私にはその義務があるんだって、それはわかるんです。でも私には、ここで生きることの意味が、どうしてもわからないんです。

生きていることを、喜べないんです。

だって、こんなものを見せられたら、なおさらじゃないですか。何を喜べって言うんですか?

私なんかが、どうしてここに・・・

 

 

こんなことを考えている佐々木柚香と、ツカちゃんの最後のシーンでの問答もすごく印象に残ってるなあ

 

 

尼子司

「醜くても、愚かでも、誰だって人間は素晴らしいです。幸福じゃなくっても、人の一生は素晴らしいです。」

 

佐々木柚香

『それはやっぱりきれい事ですよ。尼子さんは何も知らない。私には、無理ですよ。何も素晴らしいなんて、思えないです。』

 

尼子司

「もっと公平に考えれば、思えるようになるはずです。

勇気がたりないだけです。」

 

 

 

うーんうーん、よくわからない・・・。

「もっと公平に考えれば思えるようになる。勇気が足りないだけ。」ってどういうことだろう?

多くの人が幸福を望んでいるから、幸福を望まないといけないような気になっているけど勇気を出して幸福を望まない気持ちを持てば、他人に対しても自分自分に対しても幸福や成功の度合いで上下を付けずにどんな人間でも素晴らしく思えるようになる・・・ってことなのかな?

 

なんだろうこれ・・・

幸せって人それぞれで、その人が良ければそれでいいんじゃないのって思ってたけど、そもそも幸せを感じないといけないって価値観自体が外から入ってきたモノってことなのか・・・

 

 

もんもんと考えてたら、最近見たこのツイートを思い出した↓

 

 

準惑星という分類ができた当時は、「冥王星は何も悪いことしていないのに準惑星に『降格』されてかわいそう」という声(ネタでもマジでも)を何度か聞きましたけれど、マジレスしますとかわいそうでも何でもありませんのよ。人類が人類の都合で何を決めようと天体は泣きも笑いもしませんわ。』

 

 

それとアサシンクリードってやったことないけど、1つだけ知ってるセリフがあって

 

「真実はなく、許されぬことなどない」って言葉もふと思い出したり。

 

 

 

順番を最後にしたけど、忘れてはならないのはこのお話の中で一番人間らしさを感じたクワガタ!

 

僕だけが頼りにされてしまったんだ。

こんなのは生まれて初めてじゃないか。

小池希美はボクを信じきっている。本人がそう言っていた。

ボクなんかしか頼る相手がいないという。その事実一つをとっても、彼女の状況は十二分に憐れむべきものに感じる。ここでボクがその信頼に応えられなかったら、いよいよ彼女は悲惨だ。それはいやだな。大げさに言えば、これはきっと使命なんだ。

 

 

中盤で小池希美を助け出すシーンの時に理由もなく少女が悪意にさらされることに憤っていたクワガタ。

そんなクワガタが自分の手で小池希美を殺すシーンは、タノさんが殺されてたシーンと並んで、このお話の中でも特にひどいシーンだったなあ・・・

 

序盤~中盤あたりまでクワガタの中にあったモラルって、大多数が決めた"ルール"だからそうあっただけなのかな。

ツカちゃんとタノさんがこのめちゃめちゃな世界でも人間離れした落ち着きや対応をとるものだから、クワガタがんばれ~!ってなってたのに段々黒くなっていったから、序盤の応援を返せ!ってなりましたw

 

 

それにしても、タノさんとの決闘シーンでタノさんが刀を拾おうと屈んだら撃ってきたり、清々しいくらいに根は卑怯なやつだったね!

 

 

そうだ、それとツカちゃんとクワガタのやりとりで印象に残ってる問答

 

 

クワガタ

『そうさ、おかしいんだろ?僕の無様なところ、嗤っちゃうよね?』

 

 

尼子司

「僕が嗤うわけないです。それに、違うじゃないですか。

あなたを脅かしているのは自分自身なんです。あなたを嗤ってるのも自分自身だ。僕たちじゃない。あなたは、自分の思考に怯えているんだ。」

 

 

 

このツカちゃんの言葉は、佐々木柚香に対しての言葉と同じ意味に思える。

よくわからないけど、禅問答ってやつなのかな?

何が幸福なのか、そもそも幸福を求めないといけないのか、何が愚かで無様なのか、そもそも愚かで無様であってはいけないのか・・・それらは自我によって意識されること。

 

うーん、考えてたら頭が痛くなってきたw

 

 

難しいのはこんなところにして、こいつぁ・・・・!!と思ったシーン!

 

 

クワガタさんは、とても汚くて、みじめだから、だいすき

 

 

小池希美!

おまえなーっ!

自分が汚されたからってなーっ!!

クワガタをなーっ!!!

わーーーーーっっ!!!!!

 

 

それと星野綾さん!

竜華樹様の側近だね!

 

馬鹿にしているわけではありません。彼らは善良かもしれませんが、切実ではないと言うだけの話しです。彼らにとっては、希望なんてものは、古くなったら履き替える靴のようなものにすぎないのです。竜華樹さまが、彼らに古靴のように履き潰されてしまうのは、それこそ馬鹿げたことです。気にすることはないですよ。彼らは放っておいても別のものを拾い出します。

 

 

あー、うー・・・ん。

またこ難しいことを考えられそうなセリフが印象に残ったセリフメモにあった。

竜華樹様がここまで着いてきてくれた信者を見捨てるわけにはいかないって言うシーンだね。

けど、ここはスルーしよう!

もうさっきの幸福やら自我やらの話で頭の中の引き出しがごちゃごちゃなのだよ!

 

 

 

まあこんな感じですかね!

今回は、お仕事場でひょんなことからSWAN SONG話しができる人を発見して、プレイした翌日にその人と感想言い合ったりできたので人に話したい欲はだいぶ解消されてたのだけどね。

 

いちおうプレイ中に印象に残ったセリフを少しだけEvernoteにメモったのがあって、人に話したい欲は収まってるし文章にするのは面倒だなあとか思ってたら、一週間くらいでプレイ中に思ったこともけっこう薄っすらしてきちゃって・・・

 

このままなくなるのは残念だなあと思って頑張ってだらだら書いてみましたよ。

 

まあ、全くまとめられてない散文だけど自分用ってことで。